究極の博打「タブ」
本引きまで行き、その後ハマル地獄の博打です。
田畑を売り、屋敷を売り払った人がどれほど居るでしょう!
それでも知りたいですか?
これも本引きと同じく、たとえ仲間内で遊んでいたとしても賭博法違反になることを宣言しておきます。あくまでも、雑学としてご覧下さい!
道具です。
タブの台です。(図1)真中に穴を空けた円形のテーブルにザルをうずめたものです。(正式には、すり鉢の目をサンダーで削り取り、半分か三つに割って針金で崩れないように縛る)
無ければ、プラスチックのザルでも良い。(図2)
後は、サイコロが三個。
遊戯法(図2を使って説明)
A〜Eがザルの周りの任意の場所に座る。(時には、場決めをする場合も有る)
親を適当な方法で決める。(サイの高目とかで)
とりあえずAを親として説明します。
「親」は、自分の勝負したい金額を前に置く。その他の「子」も勝負したい金額を前に置く。全員が張り終わったら、Aがサイを3個持ってザルに投入しながら「ミナ!(皆)」と発声する。発声しなければ「す」といって親が勝負を放棄したことになる。
その時、銭の上に手を置いたり、ライターを置いたりするとその人は勝負を棄権したことになる。(親が「ミナ!」と呼ぶときも)
ルール説明
*サイ3個の上向いた面の合計数で勝負を決める。
合計が10までならそのまま、11以上なら10を引いた数が「8」「9」か「ゾロ目」「456」なら「なり」といって勝ちになる。
「1」「2」か「123」なら「ぶち」といって負けになる。
その他「3〜7と10」は「逃げ」といって勝負無しになる。
*「なり」で親が連荘。親も子も毎回金額を上下できる。
*「ぶち」か「逃げ」「親が勝負放棄」「ションベン」(サイがザルから飛び出る)になると、右隣が親になる。
*4ゾロは合計12でブチにもなるので、場所によっては「逃げ」の所も有る。正式には「ゾロ」で「なり」である。
注)チンチロリンとか451のように全員が振るのでは無く、親の目だけでの勝負である。
*万が一、サイが引っ掛かり(ザルの目などに)どれが上面になるのか判らない場合は「サイ絡み」といって、勝負無しになる。
*台(図1)でした場合、間違って銭がザルに飛び込む場合もあるが、その場合も勝負無しになる。(サイを振っている途中)
遊戯法続き
Aが「ミナ!」と振って「552」の目が出たとすると、計12なので10を引き2の「ぶち」になる。支払いである。自分の勝負金額10万円を右隣から支払って行く。Bが5万円、Cが3万円、Dが2万円。これで10万円なので、Eが5万円受けているけど配当は無しである。
次は、Bが親になる。BがAからの配当を引いて5万円だけを置き「ミナ!」と呼ぶ。その目が「331」だったとすると「逃げ」で勝負無しである。
次はCが親になる。3万円を置いて「ミナ!」と呼ぶと「456」が出たとすると「なり」でDから2万円、Eから1万円を貰う。それを置いたままで「ミナ!」と呼んで「332」が出たとすると「なり」でDから2万円、Eから4万円を貰う。又、置いたままで「ミナ!」と呼び「666」が出たとするとゾロで「なり」になり、Dから2万円、Eから5万円、Aから5万円の12万円を貰う。
次は「ぶち」だと読んだDが50万円を置いて受けたとする。燃えたCは置いたままの24万円を「ミナ〜!」と呼ぶ。「441」の「なり」でDから24万円を貰う。4なり(4連続なり)である。腹が立ったDは100万円を出し「受けたる!」といきり立つ。もう「ぶつ」と読んだCは、黙ってサイをザルに投入。勝負放棄の「す」で親流れでDが親になる。カリカリ来ているDは100万円を置いたまま「ミナ〜!」と呼ぶ。他の者はDがヤケて呼ぶのを見越しているので銭を押さえている。Cだけがお義理で1万円だけ受けている。「611」の「なり」であるが、Cの1万円だけしか貰えない。(誰かが100万円受けていてくれたら100万円貰えたのに)
このように、熱くなると必ずハマる恐ろしい博打である。
私は、7なりしたことが2回あります。1万からの倍倍の呼びで64万まで「なり」続け(この時点で127万の勝ち)「128万」って呼んでブチました。でも、負けは1万だけです。「32万!」「64万!」って呼ぶときはカ〜っと燃えて快感ですよ〜!
始めから100万置いて「ミナ〜!」って呼んだ事も有りますがそれより熱いです!
6000万貸しになって集金に行き、3億ハマって帰ってきた「I」さんも居ました。
恐ろしい博打です!
全て、時効の昔の話しです!(念のために!)
ルールその2
*親は、勝負相手を指定できる。(呼び方に厳重注意が必要)
例えば「ケツ」と言えば、左に座っている者だけとの勝負になる。
「ケツから」と言えば、左からの逆周りの勝負になる。
「ケツ肩」と言えば、ケツと勝負し残りを肩(右隣)と勝負する。
「3番」と指定すれば、右から3人目との勝負になる。
「3番まで」と言えば、右から順に3番目までとの勝負になる。
「1万通し」と言えば、右から順に各人に1万づつの勝負になる。
注)3万しか置かないで「1万通し」と言えば、右から3人だけの1万づつの勝負になる。
*いくら置いていても、金額を指定できる。
例えば、100万置いて「3万」と言えば3万の勝負になる。
銭を押さえて「100万」と言っても「勝負放棄」になる。
1万しか置かないで「100万」と言っても、1万の勝負になる。
厳重注意)ヤカラ者は、これを悪用する。
100万置いて「にま〜!」って呼ぶ。ナッたら「はい、ミナミナ」と100万取り、ブッたら「2万」だけ払う。抗議すると「2万ゆ〜たやろ!ワレは耳が悪いんけ!」と言う。受けるときも、100万置いて手を上に乗せる。親がブッたらそっくり取り、ナッたら「よ〜見てや!手、浮かせてるやろ!」っと徐々に浮かせる。
抗議すると「おんどれは、目〜まで悪いんけ!ワシにアヤつけやがって!どこのモンじゃ!」とヤマを返してくる。(ポン中が好きな博打なので危険!)
続く!