牌本引き

賽本引きシミュレーション←で練習しますか?

・「胴師」を決める。
・それ以外の者は「張り子」になる。
「張り子」は、「張り札」の(数が足りなければ)を持つ。
「胴師」は、「モク」と「引き札」のを2組を持つ。

胴師は、河にの「モク」を置く。図1参照

もう一組の「引き札」を「点棒入れ」に隠し持つ。
その「引き札」の中から、任意の牌を選び、それを伏せてモクの手前に置く。図2参照

胴師から見た配置





「張り子」は、任意の牌を任意の枚数、任意の金額で張る。
張り方と配当を参照

胴師は、モクを送って図3参照引いた牌を開く。図4参照 (この時、間違ったモクを送ったら「謳い損ない」で、モクと本来の牌のどちらでも当たっている配当を付けなくてはならないし、抜けている者の張りも貰えないので注意!)

例)5を引いたとしたら、





を右端に送り、





と並べ、
を開いて
と見せる。








「張り子」は、を張っていたら、その牌だけを開いて見せる。図5参照
手残りなら、張った点棒を残し、張り札(張っていた牌)を引く。図6参照

例)安張りで、中でを張っていたとしたら、




と、当たった牌だけを開いて見せる。



胴師は、抜けの張り点棒を取り、当たっているところに配当を付ける。



これの繰り返し。


胴師は、任意の時に胴を降りることが出来る。
(配当を付け終わった時点。次の綱を引いた後では不可!)
モクの右端の牌をモクの列の上に置き「悪おました!」と宣言する。




ここで重要なことは、「モクを見て張る」こと。
モクを胴師から見て、
だとしたら、モクの位置を、
左から、ケツ・フルツキ・シケン・サンゲン・コモドリ・ネと言う。
ケツ・フルツキを「オク」、シケン・サンゲンを「ナカナ」、コモドリ・ネを「クチ」と呼ぶ。

ばくち打ちは、安張りで「口から4枚」を張るか、「奥から4枚」を張る。
ナカナで抜けるのは、それを知らない素人張りで、「卑しい恥ずべき行為」とされている。
この不文律があるから、胴師は目標になる(大張り)者を、「口」か「奥」で抜こうとする。
(勿論、「口」か「奥」だけを引いているのなら、中綱を抜いて張れば抜けることは無いんだから、中綱も引く。)

ばくち打ちは、「格調」と「礼節」を重んじる。
胴師の癖を読みきったとしても、スイチやケッタツでは張らず、安張りで張り額を多くして「中」で食いに行くのが礼儀である。
そこに、日本の伝統の博打の「手本引き」と「ばくち打ち」の格調の高さが伺える。



ただ単に「思い浮かんだ数字」を引くのではなく、「この数字を引くだろう」と数字のヒラメキだけで張るのではなく、モクから考えて、
「ネ、コモドリと引いたんだから、もう一度ネを引くだろう」
「ネ、コモドリと引いたんだから、フルツキぐらいに飛ぶだろう」
「ネ、コモドリと引いたんだから、一度ナカナに逃げるんじゃないかな?」とか読んで張る。

胴師は、この逆で、張り子の読みを考えて引く。

これでこそ、本当の「手本引き」の面白さが味わえる。

一人なら賽ホンビキ・シミュレーションこれで遊んでみて下さい。