銭の張り方にも、ルールとマナーがあります。



銭は、二つ折りにして張る。
目を切って張る。(ごうりきが一目で張り額が判るように)
縦に張ると、その金額。
横に張ると、その金額の半分の張りになる。




張り方

「手本引き」の場合は「見下ろし」(考えて札を張る)で張ります。全く読めない場合は「札を突いて」(シャッフルして)張る方が当たる事もありますが、恥ずかしいですから「手を止めた」方が良いでしょう。
「サイ本引き」の場合は、1枚を「見切り」(要らないと外す)残り5枚を「突いて」張る人が多いです。(これは、全く意味が無い様に思えます。「見切る」にしても根拠が無いですし、ツイていない場合は「見切り」が出るし、「突き上がり」(5枚のうち手に残った札)も多いですから。
こんな張り方が始まったのも、ばくち打ちは自分が上手く見せたい為でしょうね?スカタンばかり張っても「突き上がった!」と言い訳できるからでしょう。見下ろしなら「スカタンばかり張って、ヘタクソ!」って思われるのが嫌だからでしょう。ヘボばくち打ちは見切りが出ても「又、突きあがりや!」って言ってます。




【スイチ】

これ一点で良い!って時の張り方です。


4.5倍の配当がつく。(オッズで云えば5.5)

55000円×4.5=25万円(自分の張り銭と別につけてくれる)

注意!完全なスイチは4.6倍の場合もある。(昔の博打)




【グニ張り】

この2点だけで間違い無い!って時の張り方です。


Aで当れば2.6倍の配当。10万円×2.6=26万円。
Bで当れば1倍の配当。10万円×1=10万円。

「キツから」と云って、Aの上に銭を張ると、Aで3倍、Bで0.6倍の配当。 七分がたこれだ!って時の張りです。




【ケッタツ】

殆どこれ!って時の張り方です。


Aで当たれば3.6倍の配当。(10万円が横なので5万円の張りになる)5万円×3.6=18万円。
Bで当たれば「タマ返し」で張りを持って返るだけ。配当0。





【クイチ】



A=1.5倍。15万円。
B=1倍。10万円。
C=0.3倍。3万円。


【ロクサンピン】



A=2倍。20万円。
B=0.6倍。6万円。
C=0.2倍。2万円。


【ヤマポン】



A=2,8倍。28万円。
B,C、はタマ返し。


【トマリ8分?】



A=1倍。10万円。
B=1倍、10万円。
C=0.8倍。8万円。

注意!ライターをあの場所に置かなければならない!





【安張り】

昔は「石塔張り」と呼ばれていました。Bの札の下にC,Dをひっつけて張った姿が、墓石のように見えたからでしょう。

注意!「手本引き」「サイ本引きの手配博打」「常盆」で配当が違う。



手本引き

A=(大)1.2倍。12万円。
B=(中)0.6倍。6万円。
C=(トマリ)0.2倍。2万円。
C=(ツノ)ー0.2倍。2万円の損になる。

サイの手配(トンパチ)

A=1倍。10万円。
B=0.8倍。8万円。
C=0.2倍。2万円。
C=−0.2倍。2万円の損になる。

常盆

A=1倍。10万円。
B=1倍。10万円。
C=0.1倍。1万円。
D=マイナス0.25倍。当たって25000円の損になる。



ソウダイ


A=2倍。 B,C=タマ返し。 D=−0.2倍。



ピンチュウ(キツから)



A=2倍。
B=0.8倍。
C=タマ返し。

注意!「ピンチュウ」とゴウリキに宣言する。
(下の配当を中に上げてくれ、って事です)


ピンチュウ(Aの横に銭を張ると)

A=1.5倍。
B=1.3倍。
C=タマ返し。


組み合わせ
クイチ+離れスイチ



A=1.5倍ー離れスイチ。5万×1.5−1万1千=+6万4千
B=1倍ー離れスイチ。5万−1万1千=+3万9千
C=0.3倍ー離れスイチ。5万×0.3−1万1千=+4千
D=4.5倍ー本家(ロクサンピンの張り銭)1万1千×4.5ー5万=0

注意!4枚の内、どれに入っても損しない。
割合から自分で考えてください!3千円と1千円とか、8千円と2千円とか。

バクチ打ちの好きな張り方!(ヨンゴのゴ)



本家45万円、中ヤマ5万円の計50万円張り。
本家40万円+5万円(10万円が横)であるが、残りの5万円をライターを置いてある「中」にヤマトを賭けますよって事です。
「中ヤマ」とは「中」の札からの「ヤマボン」です。中=2.8倍。大、トマリがタマ返しになる。(ツノには、かからないので、ツノならばヤマトの5万円は飛ぶ)

これも、手本引き、手配,常盆で計算してください。
手本引きの計算だけ書いておきます。

A=45万×1.2=54万。(張りの50万は持ちかえり)
B=45万×0.6+5万×2.8=41万。
C=45万×0.2=9万。
D=−45万×0.2−5万=−14万円。

注意!D(ツノ)にはヤマトがかからないので5万円が飛ぶ。


その他「総裏」(サイの目の裏。3ならば4が有れば当たり)「雛型」(他の人と同じ札を張りますよって張り方)などもあります。

「回し札」は、1〜5の札の角を切った札で、その一枚を「大」の札の上部に表向けて張っておきます。3の札で回せば、「6」ならば3を足した「3」の札があれば当たりです。「回し札の数字を足しますよ」ってことです。6の回し札が無い理由はお分かりですね?



札を開くときは、下の札から見るのがマナーです。
当たった札だけ開き、外れている札は伏せておく。
ツノ、トマリ、中、大、の順番に見てゆきます。その時、外れている札は伏せたままで置いておきます。 全部外れている(手残り)場合は、速やかに札だけを引く。

雑学・博打のお守りとして「処女の陰毛」が有名ですが、(関西の)昔のばくち打ちは墓石を割って懐に忍ばせたそうです。博打の盛んな地域では、墓石を欠けさせられて困ったそうです。知らない人が見ても「悪戯された!」と怒るだけでしょう。もし貴方の墓石が欠けさせられていても「ばくち打ちがお守りに持って行ったんだろう」と許してあげてください。(そんなわけにもゆきませんよね?アジ石の尺物なら300万以上するでしょうからね)関西では、博打ではまる事を「墓行く」って言いますので、行かないように持って行くのかもしれませんね?ネットで「死」ってよく見るのもこれの変形?それならアラシに遭わないように墓のアイコンを飾りますか?
バクチ打ちと素人のサシの闘いでどちらが強い?

手本引きで、均等張りなら素人の方が勝つことが多い!(不思議でしょ?)

バクチ打ちは「始めは3を引かない」ものです。(胴師のサービスであり、器量です)

四枚張りが殆どです。「ナカナ(3ゲン、4ケン)で抜ける」ことを恥じとしています。「チーピン張り」とバカにされるからです。

だから、口2枚(ネ、コモドリ)か奥2枚(フルツキ、ケツ)で勝負する。口から四枚、又は奥から四枚張るのが「一番美しい張り方」との考えがあります。ナカナは保険です。スイチやケッタツで食うのは「胴師に対して失礼である」との考え方もあります。博徒仲間では、スイチで読めても四枚張ります。(素人相手とか、格下の胴師に対してはありませんが)

自然と、引く時も張るときも、それを基本にしてしまいます。

素人は、そんな事を知らないので、好きな順番で引いたりします。

それで、バクチ打ちは勝手に「口を3回引いたから、今度は奥だ!」との読み方をしてしまいます。自分が引いている時でも「コモドリで中だから口の方を張ってるな?」と読んでしまいます。違うんですよね〜。素人は、好きな数字を勝手に引いたり張ったりするんですよね〜。バカなバクチ打ちは、素人に教えてカモろうと思いたいがい負けてしまいます。バクチ打ちでも、どうしても食われる時は電話番号を引いたりします。そうすれば案外読めないからです。(張るほうは、場所で読んで張るから)つまり、素人の引き方なんですよね。


常盆でなら必勝法に近いものはあります!

考えて見てください。結構、簡単です。幾通りもあります。


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